東京23区のような地価が高く、敷地の限られたエリアで注目を集めている「ペンシルハウス」。
限られた土地でもマイホームを実現できる都市型住宅として人気ですが、暮らしやすさや後悔しない設計のためには事前の検討が欠かせません。
本記事では、ペンシルハウスのメリット・デメリット、成功のポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること |
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・「ペンシルハウス」とは何か? ・ペンシルハウスのメリット ・ペンシルハウスでよくある後悔ポイント ・後悔しないペンシルハウス設計のコツ ・都市部で安心して建てるための方法 |
ペンシルハウスとは何か?
ペンシルハウスとは、狭小地に建てられる、間口が狭く縦に長い住宅のことを指します。
名前の通り鉛筆のようなスリムな形状が特徴で、都市部の限られた土地を活かすために生まれた建築スタイルです。
東京23区のように地価が高く、敷地面積に制限があるエリアで人気が高まっています。
近年では、3階建て〜4階建てまで階層を増やすことで、家族でも快適に暮らせる間取りが可能になってきました。
ですが、縦に伸びる住宅であるがゆえの課題も多く、建ててから「思っていた暮らしと違った…」と後悔しないためにも、あらかじめ設計段階でしっかりと対策を考えておくことが重要です。

ペンシルハウスのメリット
都市部の狭小地で家を建てたいと考える人にとって、ペンシルハウスは非常に現実的な選択肢です。
最大のメリットは、土地面積が限られていても、階層を重ねることで十分な延べ床面積を確保できることです。
これにより、都心での生活利便性を享受しながら、広さも確保することができます。
また、土地面積が小さい分、土地取得費用や固定資産税などのコストが抑えられる点も魅力です。
さらに、縦長形状を活かした個性的なデザインや空間構成も可能で、設計の工夫で生活にアクセントをつけられるのも特徴です。
狭小でも豊かに暮らす、新しい都市型住宅の形と言えるでしょう。
ペンシルハウスが選ばれる理由
- 限られた敷地でもマイホームが持てる
- 固定資産税や土地取得費用の負担を抑えられる
- 住み慣れたエリアで家を建てられる
都市部で理想の住まいを持ちたい人にとって、ペンシルハウスは現実的な選択肢のひとつです。
ペンシルハウスのデメリットと対策
一方で、ペンシルハウスにはいくつかの注意点もあります。
まず、上下移動が多くなるため、生活動線に負担を感じやすいという点が挙げられます。
階段の配置や各階の機能分けを工夫することが求められます。
両隣と距離が近くなりやすいため、自然光が入りにくく、風通しも悪くなりがちです。
吹き抜けやトップライト、窓の配置など、設計上の工夫が欠かせません。
さらに、収納スペースが取りづらい構造であるため、壁面や階段下を活用した収納設計もポイントです。
これらの課題をしっかりと把握し、建てる前に十分な対策を取ることで、快適な住まいづくりが可能になります。
後悔しないための設計ポイント
ペンシルハウスでの暮らしを成功させるには、何より「後悔しない設計」がカギです。
生活動線を意識し、階ごとの機能を明確に分けることで、日々の移動ストレスを軽減できます。
たとえば、洗濯機・物干し場・収納を同じ階にまとめることで動線がスムーズになります。
また、吹き抜けやハイサイド窓を使った採光計画により、狭さを感じさせない明るく開放的な空間がつくれます。
さらに、階段下収納や壁面造作棚など、省スペースでも使いやすい収納計画を立てることが重要です。
そして忘れてはならないのが将来のライフステージ変化への備え。長く快適に暮らせるよう、柔軟性のある間取り設計を心がけましょう。
建てた後に「思っていたのと違った」とならないためにも、落とし穴には要注意です。
POINT1
階段ばかりの生活動線に疲れる
縦に長い構造のため、1階から4階までを行き来する動線が生活に負担を与える場合があります。設計段階での生活導線の最適化が鍵です。
POINT2
採光や通風が不足しやすい
隣家との距離が近いため、自然光が入りづらくなりがち。吹き抜けやトップライトの活用など、設計による工夫が必要です。
POINT3
法規制・構造強度への配慮が欠かせない
狭小地に高層建築を立てるには、建築基準法への適合はもちろん、耐震性や防火性も重要。高耐火構造の木造住宅を選ぶことが安心につながります。

4階建てペンシルハウスのアイディア満載
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ou2株式会社が提案する「縦に賢く暮らす」木造住宅とは
東京・首都圏で数多くの都市型住宅を手がけてきた株式会社OU2では、狭小地や防火地域にも対応した高性能木造住宅を提供しています。
狭小地対応の木造4階建て住宅「もくよん」
- 狭い土地でも最大限の居住空間を確保
- 高耐火木造構造で都市防火地域にも対応
- 吹き抜けやスキップフロアで開放感のある住まい
株式会社OU2が手掛ける「もくよん」は、限られた土地を最大限に活用する木造4階建て住宅の一つの答えです。
鉄骨造・鉄筋鉄骨コンクリート造に比べ、3割ほど建築コストが安くなる木造で、耐震性能・耐火性能が高い住宅を建てています。
外壁も、サイディングではなく、本物のタイル貼りのため耐久性も高くトータルでのランニングを安く抑えられる工夫が詰まっています。
また、1階をガレージにしたり、お店にしたり、屋上や地下室を作ることも可能です。
賃貸物件としても利用でき、3階建てに比べ床面積も多く取れることから、収益性の向上にも貢献できます。
後付け可能なホームエレベータを設計初期段階から想定

ペンシルハウスのように縦の移動が多くなる住まいでは、将来的なライフスタイルの変化に備えて、ホームエレベーターの設置を視野に入れておくことが重要です。
はじめからエレベーター設置を前提とした設計にしておけば、必要になったタイミングで後付け施工が可能になります。
高齢化や介護、育児、重い荷物の移動など、暮らしのシーンは年々変化します。階段中心の生活に不安を感じる前に、将来の安心を考えた空間づくりを検討しておくことで、長く快適に住み続けられる住まいを実現できます。
OU2HAUSでは、将来のライフスタイルの変化に対応できるように設計を行っています。エレベーターを後付けする際も、構造やスペースの問題で悩むことはありません。
例えば、敷地約12.16坪の都内の狭小地に建てられた住宅では、ホームエレベーターの設置を行いました 。
また、敷地22.79坪の住宅でも、ホームエレベーターを活用した快適な暮らしを実現しています 。
OU2HAUSの施工事例では、限られた敷地でも物干し場までの移動や、買い物してきたものをパントリーまで運ぶ家事導線、生活導線をエレベータを取り入れることでより快適にできます。
都市部の限られた土地での住宅建築をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ペンシルハウスを建てる前に確認したいQ&A
Q. 4階建ての木造住宅って、本当に安全?
A. 高耐火構造を採用すれば、防火地域でも建築確認を取得可能です。不燃化特区でもご相談ください。
Q. 間取りの自由度は狭小地でもあるの?
A. 狭小地こそ設計力が問われます。土地形状を最大限活かすプランニングが可能です。

都内の狭小地でも理想の住まいを諦めたくない方へ
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【事例】ペンシルハウスこそ「設計力」と「構造技術」で差がつく
東京のような密集地で後悔しないペンシルハウスを建てるには、「階層を重ねる」だけでなく、暮らしやすさ・安全性・資産価値をトータルに考えることが不可欠です。
OU2HAUSが施工事例を参考にしていただき、あなたの理想の住まいを想像してみてください。
都内の土地を活かして建てられた家

木造4階建で実現した都心10坪の自由な暮らし
敷地面積10坪という超狭小条件の中でも、スペースを最大限に活かし、木造で地下・4階・屋上の6層を実現した住まいです。
地下室は趣味の部屋としても機能し、地上4階にはリビングやプライベート空間が広がり、屋上では美しい景色を楽しみながらのんびりとしたひとときを過ごせます。
敷地面積:33.48㎡(10.13坪)延べ床面積:113.60㎡(34.36坪)

9坪の敷地に木目調の暖かさと可愛らしさを感じるミニマムハウス
敷地9坪の超狭小地に建つ可愛らしくミニマムな木造4階建ての一戸建てです。1階に土間収納を設け、ベビーカーや外で利用する物を直接しまえる狭小ならではの空間利用をしています。 また家事導線を考慮したダイニングキッチンが便利さをプラス。 4階には吹抜とロフトを完備し、開放感を楽しめる住まいです。 狭小地という環境でもシンプルで快適な暮らしを実現した理想の家です。
敷地面積:31.9㎡(9.65坪) 延べ床面積:78.86㎡(23.86坪)