
都心の狭い土地で家づくりを考えると、「もっと広さがほしい」「部屋数や収納に余裕が欲しい」と悩む方は少なくありません。
その現実的な解決策のひとつが4階建て以上の住宅です。フロアを縦に重ねれば広いリビングや個室、在宅ワークスペースまで確保でき、屋上やバルコニーで外時間も楽しめます。さらに1階を賃貸や店舗に活用すれば、収益と利便性を両立できます。
一方で「木造4階建ては珍しい」「階段移動や採光は大丈夫?」など不安もあるでしょう。
本記事では、4階建て以上の木造住宅の魅力や設計の工夫、デメリットへの対策を紹介します。理想の都心暮らしを叶えるヒントをぜひご覧ください。
この記事でわかること |
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・4階建て以上の木造住宅を選ぶ6つのメリット【都心・狭小地】 ・4階建て以上の住宅のデメリット ・快適に暮らすための6つの工夫と対策 ・住みやすい4階建て住宅関連記事 ・まとめ:都心や狭小地でも様々な工夫で快適に暮らせる |
4階建て以上の木造住宅を選ぶ6つのメリット【都心・狭小地】
1.狭小地でも十分な居住スペースが確保できる!
都市部や利便性の高いエリアでは、土地の広さに制限があるため、どうしても「部屋数を減らす」「収納を諦める」といった妥協を迫られるケースがあります。
4階建て以上の住宅なら、階数を増やすことでトータルの延床面積をしっかり確保できます。
狭小地でも、広いリビングや収納はもちろん、子ども部屋や書斎、在宅ワークスペースまで柔軟に取り入れることが可能です。
また、二世帯住宅やファミリー世帯でも一人ひとりが快適に過ごせる居場所を持つことができます。
将来的に生活様式や、住む人の構成が変わった際も、空間を再活用しやすく、長期的に安心できる住まいとなります。

2.多目的な使い方が可能

縦方向に独立した階層を持つことができるため、使い方の自由度が非常に高いのも特徴です。
たとえば、1階を店舗や事務所にしてビジネスに活用し、2〜4階を居住スペースにする「店舗併用型」や「賃貸併用型」の住宅も実現可能です。
条件を満たせば、事業用ローンより低金利の『住宅ローン』を利用可能になり、総返済額を軽減できます。
一階の店舗や賃貸住宅などから収入を得ることができ、さらに低金利のローンも適用できれば、経済的な負担を大幅に減らすことができます。
4階建て以上の住宅であれば「家と事務所を一体化させたい」「将来的に賃貸収入を得たい」といった多様なライフプランにも対応でき、変化する家族構成や仕事・生活スタイルにもフィットしやすいのが大きな魅力です。


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3.日当たり・通風・眺望を確保しやすい
住宅が密集するエリアでは「日当たりや風通しが悪いのでは」と心配される方もいます。
4階建て以上の住宅なら、上層階や屋上を活用して採光や通風をしっかり確保できます。
さらに、天窓や高窓、吹き抜けを取り入れることで、下層階にも自然光を届けることが可能です。
最上階にリビングやダイニングを設ければ、静かで落ち着いた空間と共に、眺望の良さも楽しめます。
都市にいながら、リゾートのような開放的な住空間を作ることができる点は4階建て以上の住宅ならではの特権です。

4.プライバシーの保護・独立性の高さ

フロアごとに空間を分けられるため、各階に役割や個性を持たせやすいのも4階建て住宅の大きな利点です。
たとえば子ども部屋、夫婦の寝室、ワークスペース、趣味の部屋といった家族それぞれの専用スペースをしっかり確保できます。来客用のゲストルームや在宅勤務専用のオフィス、トレーニングルームやシアタールームなど、ライフスタイルに合わせた自由なアレンジも可能です。
上下階で生活時間が異なっても音や生活リズムが干渉しにくく、二世帯住宅でもお互いのプライバシーを守った暮らしが実現します。
将来的に家族構成が変わった際も、空きフロアを賃貸や書斎、セカンドリビングなどに転用できるため、ライフステージの変化に柔軟に対応できる住まいとして長く活用できます。
5.資産価値を維持しやすい
都心部や人気エリアでは、土地の価値が下がりにくい傾向があります。
さらに建物の延床面積が大きいほど、資産価値を維持しやすいのもポイントです。
4階建て住宅は、将来的に住み替えや売却を検討する際にも高い評価を受けやすく、相続や賃貸活用などの選択肢も広がります。
マンションのように管理費や修繕積立金といった固定費が不要な点もメリットで、将来の資産形成を考える方にとって安心材料となります。



屋上を家庭菜園やアウトドアリビング、子どもの遊び場として使えば、都市にいながら自然や外時間を楽しむことができます。
休日にはバーベキューや友人とのホームパーティー、夏の夜には星空を眺めながらのんびり過ごすなど、マンションでは味わえない開放感が魅力です。
地下を設ければ、防音室や趣味の空間、ワインセラーや大容量収納スペースなどに活用可能です。
音楽や映画を存分に楽しむシアタールーム、トレーニングジムやヨガスタジオ、さらにはワインセラー、書庫やコレクション展示室など、外部に依存しない自分だけの特別な空間を実現できます。
限られた敷地においても、屋上や地下をプラスすることで暮らしの幅を大きく広げられます。

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4階建て住宅のデメリット
動線のデメリット
動線のデメリット.1
家事動線・生活動線が長くなりやすい
キッチンや浴室、洗濯スペースが階ごとに分かれている場合、移動に時間がかかり、作業効率が落ちやすくなります。
動線のデメリット.2
階段移動による負担が大きい
フロア数が多いため、生活や家事のたびに階段を上下する必要があります。特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では負担を感じやすい点です。
動線のデメリット.3
家具や家電の搬入・移動が大変
階段またはホームエレベーターを利用する必要があるため、大型家具や家電の搬入が難しいケースがあります。模様替えの際も手間がかかりやすい傾向があります。
環境のデメリット
環境のデメリット.1
採光や通風が不足しがち
隣家との距離が近い都市部では、低層階が暗くなったり、風が通りにくいといった問題が生じやすい傾向があります。
環境のデメリット.2
冷暖房効率や温度ムラが出やすい
上下階で温度差が生じやすく、冷暖房の効きにムラが出ることで、快適性や光熱費に影響がでます。
環境のデメリット.3
メンテナンスや掃除の負担が増える
延床面積が大きい分、点検や修繕、掃除にかかる手間やコストも増える傾向があります。
快適に暮らすための6つの工夫と対策

家事動線を短くシンプルに整える
水回り(キッチン・洗面・浴室・ランドリー)や収納を同じ階、または隣接する階にまとめるのが理想的です。たとえば同一の階にランドリールームとファミリークローゼットを隣接させれば、洗濯・乾燥・収納が最短距離で完結します。階段移動の負担が減り、子どもにも手伝わせやすい間取りになります。キッチンもアイランド型や対面型カウンターキッチンなどを採用すると、調理・配膳・片付けがスムーズに行えます。

各階に収納拠点を設置する
日用品は使用頻度や使う場所に合わせて各階にそれぞれ収納することで、荷物の持ち運びを最小限にでき、 掃除や整理整頓の効率もアップします。
お掃除ロボットなどの家事サポート機器を導入しやすい点もメリットです。

採光・通風を確保する工夫
自然光と風を効率的に取り入れるには、南面や東面に大きめの開口部を設けて日射を確保したり、風の通り道を意識した窓の配置や対角線上の通風経路を計画したりすることが有効です。内装では光を反射しやすい壁材や床材を選び、室内全体に光を拡散させる工夫も役立ちます。
吹き抜けや高窓、スリット窓を活用することで、プライバシーを守りながら明るく快適な空間をつくることが可能です。

冷暖房効率・温度ムラの対策
断熱・気密性能の高い材料を使い、各階・各部屋に応じた冷暖房を設けることが効果的です。
たとえば、リビングや主寝室には能力に余裕のあるエアコンを、廊下や階段室には床暖房やパネルヒーターを補助的に配置し、階段・廊下の入り口には気密性のある断熱ドアを設置して空気の流れを抑制することで、冷暖房の効率が上がり光熱費削減につながります。

家具・家電の搬入計画を工夫する
引越しや模様替えを考慮し、大型家具や家電を搬入しやすいよう、幅広で直線的な階段や緩やかなカーブ階段、ホームエレベーターを採用すると家具の移動が楽になります。
各階に収納を分散して配置することで、荷物の移動や保管もスムーズになります。

屋上・地下空間を暮らしに活かす
屋上は家庭菜園やBBQスペース、子どもの遊び場などに活用でき、都市にいながら開放感ある暮らしを楽しめます。
地下は防音室や趣味室、ワークスペース、大容量収納などに利用可能で、家族一人ひとりの理想を叶える居場所となります。

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まとめ:都心や狭小地でも様々な工夫で快適に暮らせる
4階建て以上の住宅は、都心や狭小地でも理想の広さや間取りを叶え、多様な家族構成やライフスタイルに対応できる住まいです。
「階段移動が多い」「採光や通風が不安」「冷暖房効率が悪い」といった懸念も、設計や設備の工夫によって現実的に解消できます。
資産価値を維持しやすく、将来的な住み替えや賃貸活用、相続にも柔軟に対応できる点は大きな強みです。
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