都心29坪に実現した「縦に分ける二世帯同居」と「夢のギャラリー」を併設した木造4階建て
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- 物件
データ -
本体価格:7,000万円~8,000万円
延床面積:240.10m²(72.6坪)
建築面積:67.45㎡
敷地面積:95.98m²(29.0坪)
家族構成:父+夫婦+子世帯
竣工年月:2022年8月
工法:木造軸組
特徴:耐震・免震・制震 | 収納充実 | 家事がラク | 高耐久 | 高気密・高断熱 | シンプルモダン | 防音・遮音

台東区/T様邸
ギャラリー併設の二世帯住宅
都心・台東区の約29坪という変形敷地に、三世代(父、夫婦、子世帯)が暮らすための72.6坪の木造4階建て二世帯住宅がOU2HAUSによって実現しました。このプロジェクトは、住居機能に加え、1階にギャラリーを併設することが娘さんの夢であり、同時にその夢も叶えるプロジェクトとして始動しました。
この4階建ての住まいには、設計当初からエレベーターの設置が必須でした。細長い変形敷地であり、間口は狭く、奥が広い敷地の制約と、エレベーターと階段の動線を両立させるという難易度の高い設計課題を、法律を熟知した設計者が苦心の末に解決。
2階を子世帯、3・4階を親世帯とする縦に分ける分離型の間取りを採用し、大家族の快適な生活を支えています。外観はファサードのみにタイル貼り を採用し、長期的な美観とメンテナンスコストを軽減。趣味と二世帯の暮らしが充実する、OU2HAUSの技術力と提案力が結実した都市型複合二世帯住宅の成功事例です。
建築前の悩み・課題
複合的な要望と狭小・変形敷地における「両立」の課題
二世帯同居と事業の共存
三世代(父、夫婦、子世帯)という大家族の生活空間に加え、1階に娘さんの夢であるギャラリーを併設する必要があった。
敷地、構造、エレベーター設置の課題
間口が狭く奥に長い変形敷地という都心特有の制約の中で、72坪という大きな延床面積と木造4階建てに加え、将来を見据えたエレベーターの設置を実現できるか不安だった。
風通しと採光の確保
隣家が迫る細長い敷地で、特に4階のビル風対策を含め、全フロアで光と風が通り抜ける快適な環境を確保したい。
高層階のメンテナンス
4階建てという高さのため、将来的な外壁の塗り替えやメンテナンスコストを極力抑えたいと考えていた。
課題解決の施策
「木造4階建て」の実現と敷地・動線の最適化
木造4階建ての提案
他社が難色を示す中OU2HAUSが木造軸組工法で4階建てとエレベーターの設置を実現。法律を熟知した設計者が難易度の高い敷地条件を克服し、全フロアの利便性を確保。
敷地の徹底活用と間取りの工夫
変形敷地の出っ張り部分を階段室に活用し、敷地を無駄なく活用。
細長い建物の中心に水回りを集中させることで使い勝手を向上
採光と通風の確保(ビル風対策)
廊下の先に居室を配置し、扉を開け放つと光と風が通り抜ける間取りに。
設計士がビル風対策を考慮し、二面開口を確保する窓配置を工夫。
ファサード部分のタイル貼り
施工スペースの制約を受けつつも、外壁タイルをファサード(正面)のみに採用し、メンテナンスコストの軽減と、高いデザイン性を両立。
間取り


ou2hausが決めてとなった理由
決め手は、「エレベーターを含む複雑な要望を実現する技術力」と「細部にわたる設計へのこだわり」でした。
お客様が複数の会社へ相談された際、施主様のご要望(二世帯同居、ギャラリー併設、変形敷地への対応)と予算を両立させる当社の技術(木造4階建てのプラン)が唯一実現可能だと判断されました。特に、難易度の高いエレベーターと階段の動線を、法律を熟知した当社の設計者が実現した点に、技術力の高さを確信してされたご様子でした。また、実家の塗り替えで大変な思いをされた経験があったため、ファサードだけでも高耐久なタイル貼りが採用できたことも大きな決め手となりました。
具体的な施策
【店舗併設】夢を叶えた1階のギャラリースペースと倉庫
1階は、娘さんの将来の夢であるギャラリースペースとして設計されました。
細長い建物を支えながらも、大きな空間を確保するために、設計士は耐力壁の位置を綿密に計算。
耐震性を確保しつつ、開放的なギャラリー空間を実現しました。
奥には、ギャラリーの備品や家族の荷物に対応できる倉庫スペースを設け、住居と事業の両立を支えています


【世帯分離】2階子世帯と3・4階親世帯の快適な住み分け
建物全体を縦に使い、2階を子世帯、3・4階を親世帯の居住スペースとしました。
このフロア分けにより、お互いの生活音や動線を気にすることなく、程よい距離感を保ちながら暮らすことを可能にしました。
細長い建物の中心に水回りを集約したため、各階の居室へのアクセスがスムーズで、使い勝手の良い間取りとなっています。
【多様な憩い】小上がり畳スペースと二次的なキッチン
親世帯が暮らす3階と4階のLDKには、それぞれ小上がりの畳スペースを取り入れました。これにより、日常の暮らしの中で気軽に横になれるリラックス空間が生まれ、その下部は大容量の収納としても機能しています。また、3階のお父様の部屋があるフロアには、トイレの前にオープンスタイルの手洗い場を設置。お湯を沸かすなど、二次的なキッチン(ミニキッチン)としても使える機能を持たせ、親世帯の生活利便性を高めています。


【屋外空間】ガーデニングと交流を楽しむルーフバルコニー

都内の風を感じられる広々としたルーフバルコニーで、天気の良い日はバーベキューなどをして楽しむこともできます。
【外観】ファサードに集中させたタイル貼りの高耐久デザイン

スプリッドボーダータイル(3色)を組み合わせて理想のイメージを実現しています。両隣に隣家が迫る都心特有の立地で、すべての外壁にタイルを貼ることはできませんでしたが、道路に面したファサード(正面)のみに総タイル貼り を採用しました。1階エントランス周りには白、上部には上品なブラウンのタイルを選び、存在感のある佇まいを演出。メンテナンスのコストと手間を抑えつつ、タイルならではの高級感と耐久性を最大限に活かしています。